タイでの古着販売ビジネス事情





タイ人に「日本の古着を輸入したいのだけど」と相談を持ち掛けられる事がよくあります。

日本からの古着は品質面に加えて、小柄な人が多いタイ人にサイズ的にもフィットするからでしょうか。

評判は悪くないようです。

別記事にも書きましたが、日本の古着屋・リサイクルショップにタイ人を連れていくと喜ばれる事が多いです。

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タイでこれまで古着というと、道路端、市場の隅でビニールシートを敷いての、所謂日本のフリーマーケットスタイルでのイメージでしたが、最近は店舗売りも増えてきています。

国内リユース品販売大手のトレジャーファクトリーさん他がタイへ進出など、古着=道端販売から店舗販売、リユースショップとしての認知度がかなり高まっているのでは、との印象です。

タイでの仕事仲間曰く、20年程前、彼が学生の頃、一儲けを目論み、カンボジア国境付近まで古着を買付に行っていたとの話を聞いた事があります。

何が入っているか判らない古着を袋単位で買付。たまにお値打ちビンテージものが混ざっていたり、売れそうにない代物ばかりだったり、あまりいい思い出はないとの話でしたが、その歴史は最近始まった事ではないようです。

今回はタイでの古着ビジネスを記事にしてみました。




タイ古着販売大手 / Shinjuku outletへ行ってみました

Shinjuku outlet。タイ在住の方はご存じの方も多いかと思います。

主に日本から古着を仕入れ、タイ国内でフランチャイズ展開しています。

先月バンコクへ出向いた折、興味があったのでオンヌット界隈にある店舗に行ってみました。

Onnut Soi 72にある店舗

地図:

3階建ての店舗内に、ところ狭しと古着が吊るされています。

店舗内1階

店舗内2階

女性ものが大半、残りが男性、子供向け。それぞれが分類されず、ひたすら吊るされていました。

この店舗では1着売りはせず、3着35バーツ(約120円)での販売でした。

国内有名ブランドものの掘り出し物も出てきましたが、大半は個人的には3着/35バーツでもきついかなとの代物が多かったです。

Book offからの流れ品

中学校の体操着も

掘り出し物は早々に売れてしまうのでしょうから、当然の結果と言えばそうかもしれません。

本部への注文は袋単位

陳列前の古着

タイで古着販売をビジネスとする場合

この業界とは全く縁の無い私ですが、ネットで日本の古着輸出元を検索し、早速見積を頂いてみました。

見積を頂いた会社では、シーツ、カーテンの類の他、破損している衣服以外を買取。

国内の古着店で販売可能なものは古着屋へ。

その残りを輸出用として、選別せず圧縮機で圧縮し袋詰めにし、海外向けは通常コンテナ単位で船積されているとの事。

タイでの輸入関税がどれ位かかるのか、全く知識なく、関税込での見積をお願いしましたが、ざっくりコンテナ1本1.2百万円でした。

1コンテナ当り平均7万着が積まれるとの事で、そのまま割り算すると1着あたり約17円。

Shinjuku outletでの3着120円の販売に対し、仕入原価が51円。

仕入れた衣服が全部が売れるとは到底思えず、加えて固定費他がかかります。

ビジネスとして展開する場合、今回頂いた見積ベースでは簡単ではなさそうな印象でした。




 

タイの古着販売のメッカ / ローンクルア市場

関税の関係かカンボジア国境付近のローンクルア市場は、現在も変わらず古着販売のメッカのようです。

地図:

 

また以下はタイ人が古着一袋を買い付け、どんな中身であったかを動画にしています。

英国からの輸入品のようで、一袋100英ポンド=3,500バーツで250着入ってました、との内容です。

こちらは商売というよりも、中に何が入っているかわからない福袋のノリで、当りハズレを楽しんでいる様子です。

またお値打ちビンテージものの見分け方も解説しています。

ちなみにこの動画では、男性ものTシャツのみが選別された袋を買入しています。

3,500バーツで250着を単純に円転して割り算すると1着50円程。

上記日本からの輸入ですと、売れそうにないもの含め何もかもごちゃまぜで1着17円程度。

きっとこのあたりが相場。あとは当たりハズレの世界のような印象です。

まとめ

リサイクルショップ・古着屋での掘り出しもの探しは結構楽しいものです。

私自身、日本へ帰国の折は、趣味と実益を兼ね、時間見つけてリサイクルショップ巡りをしています。

色んなビジネス、そして楽しみ方があるんですね。勉強になりました。

以上今回はタイでの古着ビジネスを記事にしてみました。

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